燕雀相賀
読み方
えんじゃくそうが
意味
燕や雀が互いに祝い合うという意味から、すぐ近くに災難や危機が迫っていることに気づかず、目先の小さな幸運や安泰をのんきに喜び合うことをいう。主に、先を見通せない人々を批判的に表す言葉。
由来
中国・前漢の思想書『淮南子(えなんじ)』の「人間訓」に基づくとされる。『淮南子』は淮南王・劉安らによって紀元前139年ごろに編まれた。燕や雀が、危険が迫っていることを知らないまま互いに喜び合う姿にたとえ、将来の災いを見ずに目先の安楽を喜ぶ人々を戒めた表現である。
備考
日常会話ではあまり使われない、漢文由来の硬い表現。「無邪気に喜び合う」というより、危機を見落とす軽率さを批判・警戒する文脈で用いる。
例文
- 会社全体の業績が悪化しているのに、今月の売上が少し伸びたことだけを喜ぶのは、燕雀相賀にすぎない。
- 災害への備えを怠ったまま、今年は被害がなかったと安心するのは燕雀相賀だ。
- 競合他社が新技術を開発しているのに気づかず、現状維持を祝っていては燕雀相賀となる。