煖衣飽食
読み方:だんい ほうしょく
意味
暖かい衣服を着て、十分に食事をとること。衣食に不自由がなく、生活が満ち足りている状態をいう。必ずしもぜいたくの限りを尽くす意味ではなく、基本的な暮らしが豊かであることを表す。
由来
中国・戦国時代末期、紀元前3世紀ごろの思想家・荀子の著作『荀子』「栄辱」にある「衣煖而食飽(衣は煖かくして食は飽く)」に由来する。これが「暖かい衣」と「満腹になる食事」を表す四字熟語として定着した。
備考
「煖」は「暖」の異体字で、現代では「暖衣飽食」と表記されることも多い。単なるぜいたくではなく、衣食が満たされた安定した暮らしを指す。
別表記
- 暖衣飽食
誤用・混同注意
- 「煖」を誤字と考えないよう注意。「煖」は「暖」の異体字であり、「暖衣飽食」も認められる表記である。
- 「贅沢三昧」という意味に限定するのは不正確で、衣食に不自由のない暮らしをいう。
例文
- 人々が煖衣飽食の生活を送れる社会を築くことが、政治の重要な課題だ。
- 煖衣飽食に慣れていると、日常のありがたさを忘れがちになる。
- 祖父は、煖衣飽食だけで満足せず、学び続けることが大切だと語った。