安居楽業
読み方:あんきょ らくぎょう
意味
安心して住み、生活を営みながら、自分の仕事や生業を楽しむこと。社会が安定し、人々が住居や職業について不安なく暮らしている状態をいう。個人の生活だけでなく、政治や社会の理想的なあり方を表す際にも用いる。
由来
中国の歴史書『後漢書』仲長統伝に見える語。「安居楽業、長養子孫、天下晏然受其賜」とあり、人々が安らかに住み、仕事に励み、子孫を育てられる安定した世の中を述べたものとされる。仲長統は後漢末から三国時代初期(2世紀後半〜3世紀初頭)の人物で、『後漢書』自体は5世紀に范曄が編纂した。
備考
主に「人々が安心して暮らし、仕事に従事できる社会」を表す、やや硬い文章語。政治・行政・地域づくりの文脈で使われやすい。「安居」はこの語では「あんきょ」と読む。
別表記
- 安居樂業
補足
- 「安居」を仏教語の「あんご」と読んで「あんごらくぎょう」とするのは誤り。通常の読みは「あんきょらくぎょう」。
例文
- 治安と雇用が整い、住民が安居楽業できる町を目指して政策を進める。
- 戦乱が終わった後、人々はようやく安居楽業の日々を取り戻した。
- 企業の成長だけでなく、社員が安居楽業できる職場環境を築くことも重要だ。
分類
類義語
対義語
- 離郷背井
- 流離転徙