流離転徙
読み方:りゅうり てんし
意味
住む場所や頼る先が定まらず、各地をさすらいながら何度も居所を移すこと。戦乱・災害・貧困などによって故郷を離れ、落ち着いた生活ができない状態をいう。
由来
中国の歴史書『後漢書』に見られる語に基づく故事成語である。「流離」は故郷や居所を離れてさすらうこと、「転徙」は何度も住む場所を移すことを表す。『後漢書』は南朝宋の范曄が5世紀(432~445年頃)に編纂した。
備考
主に戦乱・災害・貧困などによる、やむを得ない漂泊生活を重く表す文語的な語。単なる旅行や転勤には通常用いない。
別表記
- 流離轉徙
誤用・混同注意
- 「転徙」の「徙」を「徒」と書くのは誤り。
- 「流離転生」と混同しない。正しくは「流離転徙」。
例文
- 戦火を逃れた人々は、長年にわたって流離転徙の生活を余儀なくされた。
- 祖父は幼少期に家族と離れ、各地を流離転徙した経験を語ってくれた。
- 難民の流離転徙を終わらせるためには、安全な住居と生活基盤の確保が必要だ。
分類
類義語
- 流転漂泊
- 漂泊流浪
- 離郷背井
- 転々流離