焦頭爛額
読み方:しょうとう らんがく
意味
頭が焦げ、額がただれるほど火に近づく意から、問題や災難の収拾に追われ、非常に苦労すること。現代では、仕事・交渉・事故対応などに忙殺されている様子を「焦頭爛額の状態」「焦頭爛額になって」のようにいう。単に不安で焦るという意味ではない。
由来
中国の歴史書『漢書』霍光伝に見える故事に基づく。1世紀末から2世紀初頭ごろに成立した『漢書』には、かまどの煙突を曲げ、薪を遠ざけるよう忠告した客が無視され、後に火事が起きた話がある。火を消して頭を焦がし額をただらせた者だけが厚くもてなされ、事前に危険を指摘した客が顧みられなかったことを嘆く文中の「焦頭爛額」が由来である。
備考
「焦頭爛額になる」「焦頭爛額の状態」の形で用いることが多い。多忙や困難な事態への対応を強調する硬い表現であり、単なる心配や焦りだけを表す語ではない。
補足
- 「焦頭乱額」と書くのは誤り。正しくは「焦頭爛額」。
- 単に「気持ちが焦っている」という意味で使うのは不正確で、問題の処理に追われて苦労している状況をいう。
例文
- 大規模なシステム障害が起き、技術部は復旧作業に焦頭爛額となった。
- 締め切り直前に仕様変更が重なり、担当者は焦頭爛額の状態で資料を作り直した。
- 被災者からの問い合わせが相次ぎ、自治体の窓口は焦頭爛額の対応を迫られた。