渙然氷解
読み方:かんぜん ひょうかい
意味
それまで抱いていた疑い・誤解・不安などが、氷がすっかり解けるように完全に消え去ること。「渙然」は水が四方へ広がるさま、「氷解」は氷が解けることをいう。主に、説明を受けて疑念がなくなる場合などに用いる。
由来
中国古典の『老子』第十五章にある「渙兮若氷之将釈(かんとして こおりの まさに とけんとするがごとし)」に由来する。「釈」は解ける意で、のちに「涣然氷释」という成句となった。『老子』は一般に戦国時代(紀元前4~3世紀頃)に成立したとされ、日本では「渙然氷解」と表記する。
備考
「疑念・誤解・不安・わだかまり」などが完全に解消する場面で使う、やや硬い書き言葉。単に問題が解決する意味ではなく、心中の疑いや不明点が晴れることに重点がある。
補足
- 「換然氷解」「完全氷解」は誤りで、正しくは「渙然氷解」。
- 「氷解」は「ひょうかい」と読み、「こおりとけ」などとは読まない。
例文
- 詳しい経緯を聞いたことで、彼への疑念は渙然氷解した。
- 担当者が資料を示して説明すると、住民の不安は渙然氷解した。
- 誤解の原因を本人から聞き、長年のわだかまりが渙然氷解した。
分類
類義語
- 雲散霧消
- 氷消瓦解
- 疑念氷解
- 霧消雲散
対義語
- 疑心暗鬼
- 疑惑深まる
- 迷雲未晴