枯魚涸轍
読み方:こぎょ こてつ
意味
干からびた魚と、水の枯れた車輪のわだちをいう。頼るものや逃げ場がなく、救いを必要とするほど困窮し、危機的な状態にある人・事態のたとえ。特に、すぐに援助を受けなければ立ち行かない切迫した窮状を表す。
由来
中国・戦国時代(紀元前4~3世紀ごろ)に成立したとされる『荘子』外物篇に由来する。水のなくなった車輪のわだちに取り残されたフナが、わずかな水で助けてほしいと訴える「涸轍之鮒」の話、および「枯魚之肆(干からびた魚を売る店)」の語が背景にある。これらから、救いのない窮状を示す四字熟語として「枯魚涸轍」が用いられるようになった。
備考
文章語・古典的な表現で、日常会話では「絶体絶命の苦境」「窮地」などと言い換えることが多い。「涸轍の鮒」は同じ故事に基づく関連表現である。
例文
- 資金繰りが行き詰まり、会社は枯魚涸轍の苦境に立たされた。
- 孤立した被災地の住民は、まさに枯魚涸轍の状態で迅速な支援を待っていた。
- 頼れる親族もなく、彼は枯魚涸轍の身となって援助を求めた。