東施效顰
読み方:とうし こうひん
意味
自分の能力や事情をわきまえず、他人の優れた行為や姿を表面的にまねして、かえって見苦しくなったり失敗したりすること。特に、よい手本の本質を理解しないまま模倣することを、やや嘲笑的・批判的にいう。
由来
中国の思想書『荘子』天運篇に由来する。戦国時代(紀元前4~3世紀ごろ)に成立したとされる話で、絶世の美女・西施が胸を病んで眉をひそめる姿を、同じ里の醜い女が美しいものと思ってまねたところ、人々がかえって逃げ出したという故事から生じた。「東施」は、その醜い女を西施に対して東の女と呼んだ名称である。
備考
他人の模倣一般を非難する語ではなく、手本の本質や自分との適性を考えない表面的な模倣を批判する語。文章語・教養語として用いられ、日常会話では「猿真似」などがより一般的である。
別表記
- 東施効顰
補足
- 単に「人をまねする」という中立的な意味で用いるのは不適切で、通常は無分別な模倣が失敗するという批判的な意味を含む。
- 「西施效顰」とするのは故事の要点を取り違えた表記である。西施はまねされる側であり、まねる側は東施である。
例文
- 有名企業の広告を意図も理解せずにまねるだけでは、東施效顰に終わるおそれがある。
- 彼は先輩の話し方をそのまま取り入れたが、自分らしさがなく東施效顰だと評された。
- 成功者の習慣を学ぶことは大切だが、事情を考えなければ東施效顰になりかねない。
分類
類義語
対義語
- 独自性を発揮する
- 自主独立