撥雲見日
読み方:はつうん けんじつ
意味
雲を払いのけて太陽を見る意から、迷いや疑い、困難などが取り除かれ、物事の真相が明らかになること。また、苦しい状況を脱して、明るい見通しが開けること。
由来
中国の歴史書『晋書』楽広伝にある、楽広に会った人物が「雲霧をかき分けて青空を見るようだ」と感じたという趣旨の記述に基づく。原文の「披雲霧而覩青天」という表現から、「雲を払って日を見る」意の成語として生じた。『晋書』は唐代の648年ごろに編纂された。
備考
比喩的に用いるのが一般的で、疑問・誤解・困難が解消して明るい見通しが立つ場面に適する。「雲を払う」は自ら障害を除く、「日を見る」は真相や希望を得ることを表す。
誤用・混同注意
- 「発雲見日」は誤り。正しくは、雲を払いのける意の「撥雲見日」。
- 「抜雲見日」と書くのは一般的な表記ではない。
例文
- 長年の誤解が話し合いによって解け、二人の関係は撥雲見日の思いで改善した。
- 新薬の承認を受け、難病治療にようやく撥雲見日の兆しが見えてきた。
- 調査資料が発見されたことで事件の全体像が明らかになり、捜査は撥雲見日の段階に入った。