意匠惨澹
読み方:いしょう さんたん
意味
作品・計画などを完成させるために、構想を練り、非常に苦心して工夫を凝らすこと。「意匠」は考案・デザイン、「惨澹」は心を悩ませて力を尽くす意である。単に見た目が華やかであることではなく、創作の裏にある並々ならぬ努力を表す。
由来
中国・唐代(8世紀)の詩人、杜甫(712~770)の「丹青引贈曹将軍覇」にある「意匠惨澹経営中(意匠惨澹として経営する中)」に基づく。画家が構図や表現を苦心して練り上げる様子を詠んだ句で、日本では「意匠惨憺」とも書き、創作に深く心を砕くことの意で用いる。
備考
主に芸術・設計・企画・文章など、創意を要する仕事について使う。「惨澹」は悲惨という意味ではなく、苦心して力を尽くす意。「惨憺」は辞書でも認められる異表記である。
別表記
- 意匠惨憺
補足
- 「衣装惨澹」と書くのは誤り。「意匠」はデザイン・考案の意である。
- 「惨澹」を単に悲惨・陰惨な状態を表す語だと解するのは不正確。ここでは苦心して工夫する意。
例文
- この建築は、設計者が意匠惨澹して細部まで考え抜いた成果である。
- 新商品の名称を決めるまで、企画チームは意匠惨澹を重ねた。
- 彼女の小説には、人物設定から結末に至るまで意匠惨澹の跡が見られる。
分類
類義語
対義語
- 粗製濫造
- 行き当たりばったり
- 無造作