怡然自得
読み方
いぜん じとく意味
心が穏やかで、満ち足り、喜びを感じているさま。自分の置かれた状況や得たものに納得し、他人の評価や外的な条件に左右されず、のんびりと満足している様子をいう。由来
中国の古典『列子』黄帝篇に見える語。「黄帝既寤、怡然自得(黄帝はすでに悟り、喜び満ち足りていた)」という記述に由来するとされる。『列子』は戦国時代の思想家・列御寇の作と伝えられるが、現行本の成立時期には諸説あり、魏晋期(3~4世紀)に整えられたとする見方もある。備考
やや硬い文章語で、日常会話では「満ち足りている」「のんびり満足している」などと言い換えることが多い。単なる自己満足ではなく、穏やかで満足した心境を表す肯定的な語。例文
- 退職後は家庭菜園を楽しみ、怡然自得の毎日を送っている。
- 周囲が慌ただしく働くなかでも、彼は読書をしながら怡然自得としていた。
- 名声や財産を追い求めず、足ることを知って怡然自得に暮らす。
類義語
- 悠然自適
- 泰然自若
- 怡然自楽
- 自得其楽