忐忑不安
読み方:たんとく ふあん
意味
心がひどく揺れ動き、落ち着かず不安でいること。「忐忑」は心が上下するようにそわそわして安定しないさま、「不安」は安心できないことを表す。心配事の結果を待つときなどの、強い気がかりや落ち着かなさをいう。
由来
中国・清代の長編小説『儒林外史』第十回に「両人各懐心事、忐忑不安」と見える。作者の呉敬梓が18世紀中頃(乾隆年間ごろ)に著した作品で、心配事を抱えた二人が落ち着かない様子を表した表現として用いられた。「忐忑」は古くから、心が定まらず動揺する状態をいう語である。
備考
主に文章語・硬い表現として用いる。「忐忑」だけでも「心が落ち着かない」という意味になる。「不安」と意味が重なるため、不安の強さや心の動揺を強調する語感がある。
誤用・混同注意
- 読みを「たんてきふあん」としない。正しくは「たんとくふあん」。
- 「忐忑」は「忐忖」などと書き誤らない。
- 単に将来への不安だけでなく、心配事によって心が落ち着かない状態全般を表す。
例文
- 面接の合否通知を待つ間、彼は忐忑不安な様子で何度もメールを確認していた。
- 検査結果が出るまで、家族は忐忑不安のまま病院からの連絡を待った。
- 重大な発表の直前には、会場全体に忐忑不安な空気が漂っていた。