師心自用
読み方:ししん じよう
意味
自分の心・考えだけを師として、それだけを頼りに行動すること。他人の意見や助言を聞き入れず、独断的・ひとりよがりにふるまうという、主に批判的な意味で用いる。
由来
中国の古典『荘子』の「斉物論」にある、できあがった自分の考え(成心)を師とする者を論じた「夫れ其の成心に随いてこれを師とす」という趣旨に基づく。『荘子』は戦国時代、前4世紀から前3世紀ごろに成立したとされる。「師心」は自分の心を師とすること、「自用」は自分だけで用いることをいう。
備考
現在は、他人の意見を受け入れない頑固さや独善性を批判する文脈で使うのが一般的である。「自主性がある」という肯定的な意味には通常用いない。
例文
- 彼は専門家の助言を聞かず師心自用に計画を進めたため、重大な見落としが生じた。
- 師心自用に陥らないよう、会議では反対意見にも耳を傾けるべきだ。
- 豊かな経験を持つ人でも、師心自用では新しい知識を学ぶ機会を失ってしまう。