孤家寡人
読み方:こか かじん
意味
本来は、君主が自分をへりくだっていう語。「孤家」は頼る家臣の少ない君主、「寡人」は徳の少ない者という謙称を表す。転じて、身寄り・協力者・支持者がなく、孤立している人やその状態をいう。
由来
中国古典『礼記』の「玉藻」には、諸侯が自称として「孤」や「寡人」を用いる礼法が記されている。『礼記』は前漢期、紀元前1世紀ごろまでに編纂されたとされる。これらの君主の謙称が結び付いて「孤家寡人」となり、のちに孤立無援の人という意味でも用いられるようになった。
備考
現代では主に「味方や支持者がなく孤立した人」の意味で、やや硬い文章語として使う。本来は君主の謙称であり、単に独り暮らしの人を指す語ではない。
誤用・混同注意
- 「こかかにん」とは読まない。正しい読みは「こかかじん」。
- 単に「独り暮らしの人」を指す語だとするのは不正確で、本来は君主の謙称、転じて孤立無援の状態をいう。
例文
- 長年の後ろ盾を失った彼は、社内で孤家寡人のような立場に置かれた。
- 改革案を主張したものの賛同者が現れず、彼女は会議で孤家寡人となった。
- 古代中国では、君主がへりくだって自らを孤家寡人と称することがあった。