孔席墨突
読み方
こうせき ぼくとつ
意味
孔子と墨子が、世の中をよくするために各地を休みなく巡り、人々に教えや主張を説いた故事から、非常に忙しく奔走して、ゆっくり休む暇もないことをいう。単に多忙であるだけでなく、ある目的や理想のために熱心に活動するという含みをもつ。
由来
中国・前漢の思想書『淮南子(えなんじ)』の「修務訓」に見える故事に基づく。同書は一般に紀元前139年ごろの成立とされ、「孔子無黔突、墨子無暖席(孔子には煙突が黒くなる暇がなく、墨子には席が暖まる暇がなかった)」とある。孔子は一か所に長く滞在せず、墨子は座って休む暇もなかったほど、二人が教えを広めるために奔走したことを表す。
備考
「孔席不暖、墨突不黔」ともいう。現代では「非常に忙しい」の意で使われることが多いが、本来は理想や社会のために休まず活動するという故事に由来する。
例文
- 新製品の立ち上げ期は、担当者が取引先と工場の間を孔席墨突の勢いで奔走した。
- 彼女は被災地支援のため、孔席墨突の日々を送りながら各地で活動を続けている。
- 選挙期間中の候補者は孔席墨突で地域を回り、有権者の声を聞いた。