席不暇暖
読み方
せき ふかだん
意味
忙しく奔走していて、一つの席に座って温まるほどの暇もないこと。転じて、休む間もなく忙しいこと、または次々と場所を移して活動することをいう。
由来
中国前漢時代の思想書『淮南子』修務訓に見える故事に基づく。紀元前139年ごろに劉安らが編纂したとされる同書には、孔子や墨子が自らの道を広めるために奔走し、落ち着いて席を温める暇もなかったという趣旨の記述がある。これから、非常に多忙な様子を表す「席不暇暖」が生まれた。
分類・構成
備考
主に文章語・硬い表現として用いる。「席が暖かくならない」という文字どおりの意味ではなく、座って落ち着く暇がないほど多忙であることを表す。
誤用・混同注意
- 「席が暖かくならない」という室温の意味ではなく、忙しくて座席に落ち着く暇がないという意味。
- 「席不暇温」と書くのは一般に誤りで、標準的には「席不暇暖」と表記する。
例文
- 新製品の発表準備が重なり、今週の営業部は席不暇暖の忙しさだ。
- 各地の被災状況を確認するため、担当者は席不暇暖の毎日を送っている。
- 創業当初の彼は取引先を訪ねて全国を回り、まさに席不暇暖だった。