天壌無窮
読み方:てんじょう むきゅう
意味
天地と同じように、果てしなく永遠に続くこと。「天壌」は天と地、「無窮」は窮まり・終わりがない意である。特に、皇統や国家などが永遠に続くという意味で用いられてきたが、一般に物事の永続を願う表現としても使われる。
由来
『日本書紀』神代下に見える、天照大神が皇孫に国を治めるよう命じたとされる「天壌無窮の神勅」に由来する。そこでは皇位・皇統の繁栄が天地とともに永遠であるべきことを表す。『日本書紀』の成立は養老4年(720年)ごろ。なお、『古事記』(712年)にもこれに近い趣旨の記述がある。
備考
「天壌無窮の神勅」として皇国思想・国家神道とも関わり、近代には皇統の永続を示す語として重視された。現代では歴史的・文語的な響きが強く、日常会話ではあまり用いない。
別表記
- 天壤無窮
補足
- 「天上無窮」と書くのは誤り。「天壌」は「天地」を意味し、「天上」ではない。
- 「無休」と書くのは誤り。「無窮」は「終わりがないこと」を意味する。
例文
- 氏子たちは、地域の祭りが天壌無窮に続くことを願って神前に集った。
- 碑文には、国の安泰と天壌無窮の繁栄を祈る言葉が刻まれている。
- その文章は、皇統の天壌無窮を掲げる思想的背景を読み解く資料として研究されている。