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塗炭之苦

読み方:とたん の く

意味

泥の中に落ち、焼けた炭火に触れるような、きわめて苦しい状態・苦しみをいう。戦乱、圧政、災害などによって人々が深刻な苦難を受けることに用いる。

由来

中国古典の「書経」仲虺之誥にある「民墜塗炭(民は塗炭に墜つ)」に由来する。泥(塗)と、燃えている炭(炭)の間に落ち込むほどの苦境をたとえた語である。内容は殷王朝初期、紀元前16世紀ごろを舞台とする伝承に結び付けられ、日本では「塗炭の苦」として定着した。

備考

文章語・硬い表現であり、戦争・災害・圧政などによる甚大な苦難に用いる。現代語では「塗炭の苦」「塗炭の苦しみ」と表記することも多い。

別表記

  • 塗炭の苦

誤用・混同注意

  • 「途端の苦」と書くのは誤り。正しくは、泥を表す「塗」と炭火を表す「炭」を用いる。
  • 単に少し困った状況を指す語ではなく、耐え難いほど深刻な苦難を表す。

例文

  • 長年の戦火に巻き込まれた住民は、塗炭之苦をなめた。
  • 圧政によって民衆が塗炭之苦にあえいでいる状況を、政府は放置してはならない。
  • 大災害の被災者が塗炭之苦から一日も早く立ち直れるよう、継続的な支援が求められる。

分類

類義語

対義語

この四字熟語に使われている漢字