天下泰平
読み方:てんか たいへい
意味
世の中全体がよく治まり、戦争や大きな争いがなく、平和で安定していること。また、そのような時代や状態をいう。「天下」は国全体・世の中、「泰平」は穏やかで平和なことを表す。
由来
「天下」は国土全体・世の中、「泰平」は世の中が平和に治まることを意味する語である。中国の漢文で古くから用いられた「天下太平」という表現を背景とし、日本では「太平」を「泰平」とも書いて「天下泰平」が定着した。特定の一書だけを典拠とする故事成語ではなく、厳密な初出年は未詳である。江戸時代には、戦乱のない安定した世を表す語として広く用いられた。
備考
主に「天下泰平の世」「天下泰平を願う」などの形で用いる。実際に世界全体を指すだけでなく、一国や社会全体が安定している意にもいう。のんきで危機感がない様子を皮肉って使う場合もある。
別表記
- 天下太平
補足
- 「泰平」を「たいへん」と読まない。正しくは「たいへい」。
- 「天下大平」は誤記。「天下泰平」または「天下太平」とする。
例文
- 長い戦乱の後、ようやく天下泰平の世が訪れた。
- 人々は、子孫の代まで天下泰平が続くことを願った。
- 天下泰平に見える時代でも、社会の内側にはさまざまな問題が潜んでいる。
分類
類義語
- 太平無事
- 海内無事
- 天下安泰
- 四海波静
対義語
- 天下大乱
- 兵荒馬乱
- 戦乱
- 乱世