四大本空
読み方:しだい ほんくう
意味
仏教で、肉体や物質を構成するとされる地・水・火・風の四大は、もともと固定した実体をもたない「空」であるということ。身体や物への執着を離れ、すべては因縁によって仮に成り立つものだと見る教えをいう。
由来
「四大」は古代インド以来の、地・水・火・風を物質・身体の構成要素とみる思想に基づく。これに大乗仏教の「空」の思想が結び付いて成立した仏教語である。空の思想自体は紀元前後から数世紀ごろに発達したとされるが、「四大本空」という四字句の厳密な初出文献・成立年代は明確ではない。
備考
日常会話で使われることは少なく、仏教・禅の文脈で用いられる語である。「四大皆空」と近い意味だが、「本空」は四大が本来より空である点を強調する。
誤用・混同注意
- 「四大皆空」と混同されることがあるが、同一語の単なる表記違いではなく、近い意味をもつ別の仏教語である。
例文
- 仏教では、人の身体も地水火風の仮の集まりであり、四大本空であると説く。
- 僧は四大本空の教えを引き、肉体の衰えだけにとらわれないよう諭した。
- 四大本空という見方は、物事に固定した実体があるという執着を離れる手掛かりとなる。