千古独歩
読み方:せんこ どっぽ
意味
遠い昔から現在までを通じて、比べる相手がいないほど、ある人物・作品・技芸などが優れていること。「千古」は千年にもわたる長い時代、「独歩」はただ一人抜きん出る意である。
由来
中国・南宋時代(12世紀ごろ)の張戒による詩論書『歳寒堂詩話』に見える語。李白の詩歌が六朝時代の詩を越え、漢魏の楽府と肩を並べるほど優れ、とりわけ絶句には「千古独歩」と評すべきものがある、という趣旨で用いられた。
備考
主に人物の才能・功績や芸術作品などを、非常に強い敬意を込めて称賛する語。日常的な軽い褒め言葉にはやや大げさで、文章語・評論語として用いられやすい。
誤用・混同注意
- 「せんこどくほ」と読まない。正しい読みは「せんこどっぽ」。
- 「千古」を単に「非常に古い」の意味と誤解しやすいが、語全体では長い歴史を通じても比類がないほど卓越していることを表す。
例文
- その数学者の業績は、同時代の研究者の中でも千古独歩と評されている。
- この寺院の木造建築は、細部の意匠と保存状態の両面で千古独歩の価値をもつ。
- 彼女の舞台演技は観客を圧倒し、まさに千古独歩の表現力だった。
分類
類義語
対義語
- 平々凡々
- 平凡無奇