八方美人
読み方:はっぽう びじん
意味
だれに対しても愛想よく振る舞い、すべての人から好かれようとする人、またはその態度をいう。周囲との摩擦を避けるために意見をはっきり示さず、相手によって調子を合わせるという、批判的な意味で使われることが多い。
由来
「八方」は東西南北とその間の方角を合わせた八つの方角、転じて「あらゆる方面」を表す。「美人」はここでは容姿の美しい女性に限らず、人に好かれる者という趣旨であり、「あらゆる方面に対して感じよく振る舞う人」という意味になった日本語の表現である。江戸時代には用例が見られるとされるが、正確な初出や成立年は明確ではない。
備考
一般にやや否定的な語感を伴うが、文脈によっては「社交的で気配りができる」という評価にもなり得る。「美人」とあるが、男性にも女性にも用いる。
補足
- 「八面美人」と書くのは一般的な四字熟語としては誤りで、通常は「八方美人」とする。
- 「美人」の字があっても女性だけを指す語ではなく、男性にも用いる。
- 単に人当たりがよいことを必ずしも指すのではなく、相手に合わせすぎて主体性がないという批判的な含みを持つことが多い。
例文
- 彼は取引先ごとに意見を変えるので、社内では八方美人だと思われている。
- 全員に好かれようとして八方美人になるより、自分の考えを丁寧に伝えたほうがよい。
- 彼女の親切さを八方美人だと決めつけるのは、少し失礼かもしれない。
分類
類義語
- 八面玲瓏
- 愛想がいい
- 誰にでもいい顔をする
- 迎合的