八面玲瓏
読み方:はちめん れいろう
意味
本来は、どの方向から見ても玉や建物などが透き通るように美しく、明るく輝いているさま。転じて、人に対してどの方面にもそつなく対応し、如才なく立ち回ることをいう。後者は褒め言葉にもなるが、相手によって態度を変えるような、やや批判的な意味で用いられることもある。
由来
中国・元代(13世紀後半~14世紀前半)の劇作家、馬致遠の雑劇『漢宮秋』第三折に見える語とされる。「八面」は八つの面、転じてあらゆる方向をいい、「玲瓏」は玉などが澄みきって美しく輝くさまを表す。もとは四方八方から見ても明るく美しいさまを指し、のちに人の処世術をいう意味へと転じた。
備考
人の対人関係上の器用さを表す場合は、文脈によって賞賛にも皮肉にもなる。「誰にでも愛想よくする」という否定的な含みを強めるなら、「八方美人」が近い。
補足
- 「八面霊瓏」「八面玲朗」は誤記で、正しくは「八面玲瓏」。
- 常に褒め言葉だと捉えるのは不十分で、文脈によっては「世渡りがよすぎる」という批判的な含みを持つ。
例文
- 新任の担当者は、顧客ごとの事情をよく把握し、八面玲瓏な応対で信頼を得た。
- 彼は八面玲瓏に各部署と調整を進め、対立していた意見をまとめ上げた。
- 八面玲瓏に振る舞うことが、場合によっては信念がないと受け取られることもある。
分類
類義語
- 八方美人
- 如才ない
- 世渡り上手