兀兀騰騰
読み方:こつこつ とうとう
意味
物事に執着したり、外界の変化に心を乱されたりせず、ゆったりと落ち着いているさま。禅の語としては、分別や欲にとらわれない、安らかで自由な心境を表す。
由来
中国の禅宗で用いられた禅語に由来する。「兀兀」は一つのことに動じず、ひときわ独立しているようす、「騰騰」はゆったりとして心がのびやかなようすをいう。特定の文献における初出や成立年は明確ではないが、中国禅が盛んになった唐〜宋代(7〜13世紀頃)に用いられ、日本へ伝来した語とされる。
備考
日常会話ではほとんど使われない難語で、禅・仏教や文章語の文脈に向く。「こつこつ」は通常「地道に努力する」の意味でも使われるため、意味を取り違えないよう注意する。
誤用・混同注意
- 「こつこつ」を「地道に努力する」という通常の副詞の意味で解釈するのは誤り。ここでは執着せず動じない心境を表す。
- 「兀兀」を「コツコツ」と書き換えるのは表記として不適切。
例文
- 世間の評判に振り回されず、兀兀騰騰と自分の仕事に打ち込む。
- 引退後は小さな畑を耕しながら、兀兀騰騰とした日々を送っている。
- 忙しい時代だからこそ、兀兀騰騰たる心持ちを忘れないようにしたい。