作法自斃
読み方
さくほう じへい
意味
自分で作った法律・規則・制度によって、かえって自分自身が苦しんだり、身動きが取れなくなったりすること。自ら設けた決まりが、自分に不利益として跳ね返ることをいう。
由来
中国の戦国時代、秦の政治家・商鞅(しょうおう、紀元前4世紀)が厳しい法を制定したものの、失脚して逃亡した際には、その法のために宿に泊まることもできず、最終的に処刑されたという故事に基づく。前漢の司馬遷が紀元前1世紀ごろに編纂した『史記』の「商君列伝」に見える。
分類・構成
備考
「作法」は礼儀作法・マナーの意味ではなく、法や規則を作ることをいう。「斃」は倒れて死ぬ意。自作の制度やルールが自分に不利益をもたらす場合に用いる。
誤用・混同注意
- 「作法」を礼儀・マナーの意味に解するのは誤りで、ここでは法・規則を作ることを指す。
- 「作法自弊」と表記されることもあるが、一般には「作法自斃」と書く。
例文
- 厳格な入館規則を定めた社長自身が、身分証を忘れて会社に入れないとは、まさに作法自斃だ。
- 規制を増やしすぎた結果、緊急時の対応まで遅れるのは作法自斃といえる。
- 彼は自ら決めた締切や手続きに縛られ、作法自斃の状態に陥っている。