以手加額
読み方
いしゅ かがく
意味
手を額に当てるしぐさをいう。そこから、深い感謝や敬服、非常な喜びを表すこと。とりわけ、待ち望んだ事態が実現して安堵・歓喜する気持ちを表す。
由来
中国の史書『後漢書』に見える「手を以て額に加う」という漢文表現に由来する。「以手」は手を用いて、「加額」は額に当てる意である。手を額に当てる姿が、大きな喜び・感謝・敬服を示す身ぶりとされた。内容の時代である後漢は25~220年で、『後漢書』は南朝宋の范曄により5世紀頃に編纂された。
分類・構成
備考
現代の日常会話ではあまり使われない、漢文調・文章語的な表現である。単に額に手を当てて考え込むことや、日差しを遮るしぐさを表す語ではない。
誤用・混同注意
- 単に「額に手を当てて考えること」や「遠くを見るために額へ手をかざすこと」の意味にするのは誤り。
- 喜び・感謝・敬服を示す、やや文語的な表現であり、日常的な歓喜一般に無造作に用いると硬すぎることがある。
例文
- 長年の無実が証明されたとの知らせに、家族は以手加額して喜んだ。
- 支援策の継続が決まり、被災地の人々は以手加額の思いで関係者に感謝した。
- 新薬の承認という朗報を聞いた患者会の代表は、以手加額して安堵を示した。
類義語
対義語
- 愁眉苦顔
- 切歯扼腕