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以意逆志

読み方

いい ぎゃくし

意味

詩文を読むとき、文字や一部の語句だけにとらわれず、読者自身の理解力と思考を用いて、作品全体の文脈から作者の本来の意図・心情を推し量ること。「逆」はここでは「逆らう」ではなく、相手の気持ちに迎え入るようにして推察する意。

由来

中国・戦国時代(紀元前4〜3世紀頃)の孟子の言葉。『孟子』万章上にある「故説詩者、不以文害辞、不以辞害志、以意逆志、是為得之(詩を説く者は、文字で語句を損なわず、語句で作者の志を損なわず、自らの思いで作者の志を推し量る)」に基づく。

分類・構成

備考

主に詩文・古典の読解や文学批評についていう。読者が自由に意味を作り出すことではなく、本文・時代背景・文脈を踏まえて作者の意図に近づこうとする態度を指す。

誤用・混同注意

  • 「逆」を「逆らう」の意味に取り、「自分の考えで作者の志に反対すること」と解するのは誤り。ここでは「推し量る・迎える」の意。
  • 「以意迎志」と書き換えるのは一般的な四字熟語の表記ではない。
  • 「いいぎゃくじ」と読むのは誤りで、標準的な読みは「いいぎゃくし」。

例文

  • 古典を読む際は、注釈を丸写しにするだけでなく、以意逆志の姿勢で作者の真意を考えることが大切だ。
  • この批評は一語一句に拘泥せず、以意逆志によって作品全体の文脈から作者の意図を読み取っている。
  • 詩の解釈では以意逆志が求められるが、根拠なく自分の願望を作者に投影してはならない。

類義語

対義語

この四字熟語に使われている漢字