断章取義
読み方:だんしょう しゅぎ
意味
文章や発言の一部だけを、全体の文脈や本来の趣旨を考慮せずに切り取り、自分に都合よく解釈・引用すること。また、本来は詩文の一節を取り出して自分の意図に用いることもいう。現代では、前者のような批判的・否定的な意味で使われることが多い。
由来
中国古典の春秋左氏伝・襄公二十八年にある「賦詩断章、余取所求焉(詩を賦して章を断ち、私は求めるところを取る)」に基づく。詩の一章を抜き出して自分の意にかなう意味を取ることを表し、後に「断章取義」の形で定着した。春秋左氏伝は戦国時代、紀元前4世紀ごろまでに成立したと考えられている。
備考
文脈を無視して一部分だけを引用する、という批判的・否定的な意味で使われることが多い。単なる抜粋や要約を指す語ではない。「断章取意(だんしょうしゅい)」も辞書に見られる異表記。
別表記
- 断章取意
補足
- 単に文章を短く要約したり、一部を引用したりする意味で用いるのは不適切である。文脈を切り離して都合よく解釈する含みがある。
例文
- 発言の一部だけを断章取義して批判するのではなく、会見全体を確認する必要がある。
- その広告は研究結果を断章取義しており、論文の結論とは異なる印象を与えている。
- 原典を読まずに引用句だけで判断すると、断章取義に陥りかねない。