人各有志
読み方:じんかく ゆうし
意味
人にはそれぞれ異なる志や希望、人生の目標があるということ。各人の考え方や進路は同じではないのだから、自分の価値観を他人に無理に押しつけるべきではない、という意味で用いる。
由来
中国の歴史書『三国志』魏書「管寧伝」の裴松之注に引用された『傅子』に、「人各有志、出処異趣(人それぞれ志があり、世に出るか退くかなどの選択も異なる)」とあることに由来する。『傅子』は西晋の傅玄(217~278)による著作とされ、3世紀後半ごろの表現である。
備考
主に、他人の進路・信念・選択の違いを認めて尊重する文脈で用いる。「有志」はここでは「志を持つこと」であり、「志願者・賛同者」の意味ではない。
誤用・混同注意
- 「有志」を「有意」と書かない。
- 「有志」を「志願者・賛同者」の意味と取り違えない。ここでは「志を有する」の意である。
例文
- 人各有志というのだから、進学だけを唯一の正解だと決めつけるべきではない。
- 部員は人各有志であり、競技を続ける者もいれば、研究の道へ進む者もいる。
- 彼の退職は惜しいが、人各有志である以上、新天地を目指す決断を尊重したい。