人事代謝
読み方:じんじ たいしゃ
意味
世の中の出来事や人間社会のありさまは、時代の流れとともに絶えず入れ替わり、移り変わっていくということ。「人事」は人間社会に関する事柄、「代謝」は古いものが去り新しいものに替わる意。
由来
中国・唐代の詩人、孟浩然(もうこうねん、689年ごろ~740年)の詩「与諸子登峴山(しょしとともにけんざんにのぼる)」にある「人事有代謝、往来成古今(人事に代謝あり、往来して古今を成す)」に基づく。唐代・8世紀前半の詩句で、人の世の事柄が絶えず移り変わり、過去と現在が形づくられていくことを詠んだもの。
備考
「人事」はここでは人事異動や採用を指すのではなく、「人間社会に起こる事柄」の意。やや文語的・文章語的な表現で、歴史や社会の変化を述べる際に用いる。
誤用・混同注意
- 「人事」を人事異動・人材管理の意味だけに解釈するのは誤り。この語では人間社会の出来事を指す。
- 「代謝」を単に生物学上の新陳代謝の意味と捉えず、古いものが去り新しいものに替わることとして理解する。
例文
- 長く続いた商店街も再開発で姿を変え、人事代謝を実感させる。
- 歴史を学ぶと、政権や制度には人事代謝があることが分かる。
- 人事代謝は世の常であり、変化をただ嘆くのではなく次の時代に生かすことが大切だ。