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不悱不発

読み方:ふひ ふはつ

意味

学ぶ人が、理解したい・表現したいという強い意欲を示し、自力で考え抜いても言葉にできない状態になるまでは、教師は安易に答えや説明を与えないこと。学習者の主体的な思考を重んじる教育の態度をいう。

由来

中国古典『論語』述而篇にある孔子の教育観「不憤不啓、不悱不発(憤せずんば啓せず、悱せずんば発せず)」に基づく。孔子が活動した春秋時代、紀元前6~5世紀ごろの思想とされる。「悱」は、言いたいことがあるのに適切な言葉にできず、心がもどかしい状態を表す。

備考

本来は「不憤不啓」と対で用いられる孔子の言葉である。「憤」は理解したいのに理解できず奮起すること、「悱」は言いたいのに表現できず悩むことを指す。単に教えない・放任するという意味ではない。

別表記

  • 不悱不發

補足

  • 「不憤不発」は、「不憤不啓」と「不悱不発」を混同した表記であり誤り。
  • 「悱」を「非」や「悲」と書き誤らないようにする。

例文

  • 先生はすぐに正解を教えるのではなく、不悱不発の方針で、生徒自身に考えさせた。
  • 不悱不発という教育法は、学習者が自ら問いを立てることを大切にしている。
  • 部下が十分に考え、意見をまとめようとしている段階で助言するのは、不悱不発の考え方に通じる。

分類

類義語

対義語

この四字熟語に使われている漢字