不寒而栗
読み方
ふかん じりつ
意味
寒くもないのに、恐怖や不安のために体が震えるほど、ひどく恐ろしいこと。恐ろしさにぞっとする、戦慄するという意味で用いる。
由来
前漢の歴史家・司馬遷が紀元前1世紀ごろに編纂した中国の歴史書『史記』の「酷吏列伝」に見える語句「不寒而栗」に基づく。「寒くないのに震える」という字義から、苛酷な役人を恐れて人々が震え上がるほどだったことを表した。
分類・構成
備考
主に文章語・改まった表現として用いる。「寒くて震える」という意味ではなく、恐怖による震えを表す。人・出来事・話の恐ろしさに対して使われる。
誤用・混同注意
- 「不寒而慄」と表記されることもあるが、一般には「不寒而栗」と書く。
- 寒さで体が震える意味ではなく、恐怖や不安で震え上がる意味である。
例文
- 独裁者による弾圧の実態を知り、聞く者は不寒而栗した。
- その事件の詳細には、不寒而栗の思いを抱かずにはいられない。
- 上司の冷ややかな一言に、会議室の全員が不寒而栗した。
類義語
- 戦々恐々
- 恐怖戦慄
- 身の毛がよだつ
- 肝を冷やす