一唱百和
読み方:いっしょう ひゃくわ
意味
一人が歌い出すと、多くの人がそれに調子を合わせて歌うこと。転じて、ある人が唱えた意見・主張・呼びかけに、多くの人が賛成し、次々に同調することをいう。
由来
中国の史書『漢書』に見られる「一人が唱えれば多くの人が和する」という趣旨の表現に由来するとされる。『漢書』は前漢の歴史を記した史書で、後漢の班固らにより1世紀、82年ごろまでに編纂された。「唱」は先に歌う・唱え出すこと、「和」はそれに声を合わせて応じることを表す。
備考
文字どおりには合唱の場面を表すが、現在は意見や運動への多数の賛同について用いる。文脈によっては、十分に考えず同調するという批判的な響きを伴うこともある。
別表記
- 一倡百和
誤用・混同注意
- 「一生百和」と書くのは誤り(正しくは「一唱百和」)。
- 「和」を「か」と読んで「いっしょうひゃくか」とするのは誤り(正しくは「いっしょうひゃくわ」)。
- 二人が呼応する意味の「一唱一和」と混同しない。
例文
- 新しい改革案には社員が一唱百和し、短期間で実施が決まった。
- 彼の環境保護を訴える演説は一唱百和の反響を呼んだ。
- 会議では部長の意見に一唱百和するだけでなく、問題点も検討すべきだ。