一呼百諾
読み方:いっこ ひゃくだく
意味
一人がひと声呼びかけるだけで、多くの人が「はい」と承諾して従うこと。多くの人を動かすほど、その人の威勢・権勢・人望が非常に強いことをいう。文脈によっては、周囲が深く考えずに同調する様子を皮肉に表すこともある。
由来
中国の歴史書『漢書』の「朱博伝」に見える語。前漢の官僚である朱博に関する記述に由来し、「一度呼びかければ、百人が諾(承諾)する」という字義から、多くの人を従わせる強い威勢や影響力を表すようになった。『漢書』は後漢の班固らにより1世紀ごろに編纂された。
備考
「諾」は「承諾」の諾で、「だく」と読む。単に返事が多いことではなく、呼びかけた人物が多くの人を従わせるほどの威勢や影響力をもつことに重点がある。
誤用・混同注意
- 「一呼百応」と混同されることがあるが、「一呼百応」は呼びかけに多くの者が応じる意の類義語であり、別の四字熟語である。
- 「諾」を「の」と読まず、標準的には「いっこひゃくだく」と読む。
例文
- 彼は長年の実績により、業界では一呼百諾の指導者となった。
- 新プロジェクトの提案に対し、部員たちは一呼百諾で賛同した。
- 一呼百諾の権威に頼るのではなく、反対意見にも耳を傾けるべきだ。