鷦鷯深林に巣くうも一枝に過ぎず
読み方:しょうりょう しんりん に すくう も いっし に すぎず
意味
ミソサザイのような小鳥は、どれほど広い深い森に巣を作っても、実際に必要とするのは一つの枝にすぎないということ。人も生活に必要なものには限りがあるので、必要以上の財産・地位・名誉を欲しがらず、足ることを知るべきだという教え。
由来
中国・戦国時代(紀元前4~前3世紀ごろ)に成立したとされる『荘子』の「逍遥遊」に見える言葉。「鷦鷯巣於深林、不過一枝(鷦鷯が深林に巣くっても、一枝を越えない)」を日本で漢文訓読した形である。堯が許由に天下を譲ろうとした際、許由がそれを辞退して、自分には過分なものは不要だと説く場面に由来する。
備考
「鷦鷯」はミソサザイなどの小鳥を指す漢語。日常会話より文章語・教訓的な文脈で用いられる。原文には、対になる句として「偃鼠河に飲むも満腹に過ぎず」もある。
例文
- 必要以上に物を買い込もうとする私に、祖父は「鷦鷯深林に巣くうも一枝に過ぎず」だと言って、足ることを教えた。
- 昇進してもなお地位を求め続ける彼には、鷦鷯深林に巣くうも一枝に過ぎずという言葉を思い出してほしい。
- 移住を機に持ち物を減らし、鷦鷯深林に巣くうも一枝に過ぎずの精神で暮らすことにした。
分類
類義語
対義語
- 足るを知らない
- 飽くなき欲望
- 貪欲
対比・対照ことわざ
このことわざに使われている漢字
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