足るを知る者は富む
読み方
たる を しる もの は とむ意味
自分に必要なものや現在持っているものに満足できる人は、たとえ財産が多くなくても心が豊かで幸福である、という意味。欲望に振り回されず、分相応をわきまえて満ち足りた心を持つことの大切さを説く言葉。由来
中国古代の思想書『老子』第33章の「知足者富(足るを知る者は富む)」に由来する。成立時期は諸説あるが、一般に戦国時代頃(紀元前4〜3世紀頃)とされる。日本には漢籍の受容を通じて古くから伝わり、教訓句として定着した。備考
仏教的な「少欲知足」とも響き合うが、出典は『老子』。説教調に聞こえることがあるため、相手に使う際は押しつけにならない配慮が必要。例文
- 高い車ばかり欲しがるより、今の暮らしに感謝することも大切だ。足るを知る者は富むというだろう。
- 退職後の父は収入こそ減ったが、畑仕事と読書を楽しみ、まさに足るを知る者は富むという生活をしている。
- 友人の豪邸を見てうらやましくなったが、家族が健康でいるだけで十分だと思い直した。足るを知る者は富む、だ。
- 利益を追いすぎて会社の信用を失っては本末転倒だ。経営にも足るを知る者は富むという考えが必要だ。
- 新しい服を買う前に、クローゼットを見直した。足るを知る者は富むという言葉を思い出したからだ。
類義語
- 知足常楽
- 足るを知る
- 満足は富に勝る
- 起きて半畳寝て一畳
対義語
- 欲には限りがない
- 欲の皮が突っ張る
- 隴を得て蜀を望む