皮之不存、毛将安傅
読み方:ひしふそん、 もうしょうあんぷ
意味
土台となるものや自分を支える組織・環境が失われれば、それに依存しているものも存在・維持できなくなる、というたとえ。全体の存続が個々の利益や安全の前提であること、互いに依存し合う関係にあることをいう。
由来
中国の歴史書『春秋左氏伝(左伝)』僖公十四年の句に由来する。春秋時代、紀元前646年ごろの記事に見え、「皮が存在しなければ、毛はどこに付着できようか」という意味の比喩だった。そこから、基盤や依存先が失われれば、それに支えられる側も成り立たないという教訓になった。
備考
漢文調で硬く、日常会話より文章や議論で用いられる。一般には「皮之不存、毛将焉附」とも書く。「傅」は「附」と同じく、付着する意。
例文
- 主要取引先が倒産すれば下請け企業も無傷ではいられない。まさに皮之不存、毛将安傅である。
- 地球環境が破壊されれば、人間社会だけが繁栄し続けることはできない。皮之不存、毛将安傅というべき関係だ。
- 組織全体の信用を損なえば、個々の社員の仕事も守れない。皮之不存、毛将安傅を忘れてはならない。