楽は一日苦は一年
読み方:らく は いちにち く は いちねん
意味
楽しい時間はあっという間に過ぎる一方で、つらく苦しい時間は実際よりもずっと長く、いつまでも続くように感じられるということ。喜びと苦しみでは、人が感じる時間の長さが対照的であることをいう。
由来
この句の作者・初出・正確な成立年は未詳である。尾張地方で伝承された尾張いろはかるたの「ら」の札として知られ、いろはかるたが広く普及した近世、すなわち江戸時代以降に定着した表現と考えられる。特定の古典文学を典拠とすることわざではない。
備考
尾張いろはかるたでは「ら」の札。苦しみが実際に一年続くという意味ではなく、楽しい時間と苦しい時間の主観的な長さの違いを強調する表現である。
別表記
- 楽は一日、苦は一年
- 楽は一日苦は千日
- 楽は一日、苦は千日
補足
- 「一日楽をすると、その罰として一年間苦しむ」という因果関係や教訓を表すと解釈するのは誤り。楽しい時は短く、苦しい時は長く感じるという時間感覚を述べたことばである。
例文
- 楽しい旅行はすぐに終わったのに、帰宅後の片付けはいつまでも終わらない。まさに楽は一日苦は一年だ。
- 試験が終わった日の解放感は短かったが、受験勉強のつらさは長く感じた。楽は一日苦は一年という。
- 楽は一日苦は一年ともいうから、目先の楽しさだけを求めず、地道な努力も続けよう。
分類
類義語
- 楽は一日、苦は千日