天上天下唯我独尊
読み方:てんじょうてんげ ゆいがどくそん
意味
本来は、釈迦が誕生した際に発したとされる言葉で、「この世のすべての命は、ほかと替えられない尊い存在である」という趣旨を表す。字面から「自分だけが最も偉い」とする意味にも取れるため、現代では自信過剰で他人を顧みない態度を批判・揶揄する意味でも使われる。
由来
仏教の釈迦誕生伝説に由来する。釈迦は生まれてすぐ七歩歩き、右手で天、左手で地を指して「天上天下唯我独尊」と言ったと伝えられる。歴史上の釈迦本人の発言かどうかは確認されていない。表現は中国で漢訳された仏典に見られ、日本へ仏教が伝来した6世紀以降に広まったと考えられる。
備考
仏教本来の解釈には諸説があるが、単なる自己中心主義を肯定する言葉ではない。現代の日常語では「独善的である」という否定的・皮肉な意味で使われることが多い。
例文
- 花まつりでは、釈迦の誕生を祝う際に「天上天下唯我独尊」という言葉の由来が紹介される。
- 彼は会議で自分の意見だけを押し通すので、周囲から天上天下唯我独尊だと皮肉を言われた。
- 天上天下唯我独尊という教えを、一人ひとりの命のかけがえのなさを示す言葉として受け止めた。
分類
類義語
対義語
- 謙虚
- 自己卑下
- 自他平等