唯一無二
読み方:ゆいいつ むに
意味
この世にただ一つしかなく、同じものや並ぶものが二つとないこと。また、そのようにかけがえがなく、他に比べるもののない人・物・存在をいう。「唯一」は一つだけであること、「無二」は二つ目がないことを表し、同じ意味を重ねて強調した語。
由来
仏教経典に見られる「一つのみで、二つはない」という思想・表現を背景とする語とされる。特に『法華経』方便品の「唯有一乗法、無二亦無三(ただ一仏乗の法のみあり、二もなく三もない)」が関連づけられる。『法華経』の代表的な漢訳は後秦の鳩摩羅什による406年ごろであるが、「唯一無二」という四字の定着時期そのものは明確ではない。
備考
「唯一無二の存在」「唯一無二の作品」のように、連体修飾して用いることが多い語です。単に数が一つという意味だけでなく、代えがたい価値や卓越性を強調する場合にも使います。
補足
- 読みを「ゆいいちむに」としない。正しくは「ゆいいつむに」。
- 「唯一無双」は関連する表現として用いられることがあるが、「唯一無二」の表記そのものではない。
例文
- 彼女の歌声は、だれにもまねできない唯一無二の魅力を持っている。
- 長年の経験から生まれたこの技術は、会社にとって唯一無二の財産だ。
- この町の歴史と自然が結び付いた景観は、唯一無二の価値がある。
分類
類義語
対義語
- 平凡
- ありふれたもの
- 凡庸