天の将に大任を是の人に降さんとするや、必ず先ずその心志を苦しめ、その筋骨を労せしむ
読み方:てん の まさに たいにん を この ひと に くださん と する や、かならず まず その しんし を くるしめ、その きんこつ を ろうせしむ
意味
天がある人に大きな任務を与えようとするときは、まずその人の意志を苦しめ、肉体を疲れさせて試練を与える、という意味。大きな役割を果たすためには、苦労や困難によって心身が鍛えられるという考えを表す。
由来
中国の儒家の古典『孟子』「告子下」にある文句である。孟子(紀元前4世紀ごろ)が、困難や逆境が人を奮起させ、能力を養うことを説いた一節「天将降大任於是人也、必先苦其心志、労其筋骨…」に基づく。日本では漢文の訓読として広く知られるようになった。
備考
原文の一部を引用した長い漢文訓読調の表現で、日常会話ではやや硬い。逆境を美化したり、他人に苦労を押し付けたりする文脈では慎重な使用が望まれる。
例文
- 新しい部署での苦労は大きいが、「天の将に大任を是の人に降さんとするや」だと思って、仕事を学び続けている。
- 何度も不合格になった彼に、先生は「天の将に大任を是の人に降さんとするや、という言葉もある」と励ました。
- 今の厳しい練習は無駄ではない。天の将に大任を是の人に降さんとするやというように、将来のための鍛錬になるだろう。
分類
類義語
対義語
- 安逸をむさぼる
- 楽をして暮らす