坊主と屏風は直ぐには立たぬ
読み方:ぼうず と びょうぶ は すぐ に は たたぬ
意味
物事を成り立たせるには、ただまっすぐに自分の考えや原則だけを通すのではなく、ときには相手や状況に応じて柔軟に折れたり、融通を利かせたりする必要がある、というたとえ。屏風は折り目を曲げなければ自立しないことに掛けている。
由来
成立時期や初出は明確ではない日本のことわざ。折り目をまったく曲げずに一直線に広げた屏風は自立しにくいことと、僧侶(坊主)も檀家・施主など周囲との関係を無視しては生活や寺の運営を続けにくいことを重ねた、やや風刺的な表現である。
備考
「直ぐ」は「まっすぐ」の意。「立たぬ」は「立たない」の古風な言い方である。妥協や柔軟さを勧める際に用いるが、不正な迎合まで肯定する意味ではない。
例文
- 交渉では原則を守ることも大切だが、坊主と屏風は直ぐには立たぬというように、多少の融通も必要だ。
- 新しい上司は規則を一切変えようとしない。しかし現場では、坊主と屏風は直ぐには立たぬとも言う。
- 相手の要望をすべて拒むのではなく、坊主と屏風は直ぐには立たぬと考えて、双方が納得できる案を探した。