口に蜜あり腹に剣あり
読み方:くちに みつあり はらに つるぎあり
意味
口では蜜のように甘く親切なことを言いながら、心の中では相手を利用したり、傷つけたり、陥れたりしようとすること。表面上の愛想のよさとは裏腹に、悪意や敵意を隠し持つ人・態度をいう。
由来
中国・唐の玄宗朝(8世紀)、宰相の李林甫が、人前では愛想よく甘い言葉をかけながら、陰では人を陥れたことに由来する。北宋期に編纂された歴史書『資治通鑑』の「唐紀」に、世人が李林甫を「口有蜜、腹有剣」と評したと記される。日本ではこれを「口に蜜あり、腹に剣あり」と訓読して用いる。
備考
人の偽善や隠れた悪意を強く非難する、やや厳しい表現。「口蜜腹剣(こうみつふくけん)」という四字熟語の形でも広く使われる。
例文
- 彼は部下を熱心に褒める一方で、失敗だけを上層部に報告していた。まさに口に蜜あり腹に剣ありとはこのことだ。
- 相手が甘い条件ばかりを示すときは、口に蜜あり腹に剣ありかもしれないので、契約内容を慎重に確認しよう。
- あの人の親切な言葉をすぐに信じ込むのは危険だ。口に蜜あり腹に剣ありということもある。
分類
類義語
対義語
- 裏表がない
- 腹を割って話す
- 誠心誠意