笑中に刀あり
読み方
しょうちゅう に とう あり
意味
表面ではにこやかに親しげに振る舞っていても、心の中には相手を害しようとする恐ろしい企みや悪意を隠していること。笑顔や柔和な態度だけを見て、安易に信用してはならないという戒めである。
由来
中国・唐代の歴史書『旧唐書(くとうじょ)』李義府伝に由来する。唐の高宗に仕えた李義府は、外見は温和で人と話す際には必ず微笑んだが、内心は嫉妬深く陰険であったため、当時の人々が「笑中有刀」と評したとされる。『旧唐書』の成立は後晋の開運2年(945年)ごろ。
分類・由来
備考
人の表面的な愛想と内心の悪意との落差を、強く批判的に表す語。日常会話よりも、文章・評論・人物評などで用いられやすい。四字熟語形は「笑中有刀」。
例文
- 彼はいつも笑顔で親切だが、陰で同僚を陥れようとしている。まさに笑中に刀ありだ。
- 取引相手の甘い言葉をそのまま信じるのは危険だ。笑中に刀ありということもある。
- あの政治家の柔和な物腰には警戒が必要かもしれない。笑中に刀あり、という場合もあるからだ。
類義語
対義語
- 裏表がない
- 表裏がない
- 誠心誠意