人を愛する者は人恒にこれを愛し、人を敬う者は人恒にこれを敬う
読み方:ひとを あいするものは ひと つねに これを あいし、ひとを うやまうものは ひと つねに これを うやまう
意味
他人を愛する人は、周囲の人からもいつも愛される。他人を敬う人は、周囲の人からもいつも敬われる、という意味。人に向ける愛情や敬意は、巡り巡って自分にも返ってくるという、仁愛と礼節の大切さを説いている。
由来
中国の儒学者・孟子の言行を収めた『孟子』「離婁下」にある「愛人者、人恒愛之。敬人者、人恒敬之。」に由来する。『孟子』は戦国時代、紀元前4世紀ごろに成立したとされる。日本では漢文の教養として古くから読まれ、「之」を「これ」と読んで引用されてきた。
備考
漢文由来の格調高い表現で、現代の日常会話では全文をそのまま使うより、引用して教訓として用いることが多い。「恒に」は「常に」の意。必ず見返りがあるという打算ではなく、人への仁愛と敬意を説く語である。
例文
- 部下の意見を丁寧に聞く上司は信頼される。人を愛する者は人恒にこれを愛し、人を敬う者は人恒にこれを敬うということだ。
- 地域の人々に誠意をもって接してきた彼女が慕われるのは、「人を愛する者は人恒にこれを愛し、人を敬う者は人恒にこれを敬う」という教えの通りだ。
- 相手を見下していては敬意を得られない。人を愛する者は人恒にこれを愛し、人を敬う者は人恒にこれを敬うことを忘れてはいけない。