人は万物の霊長
読み方:ひとは ばんぶつの れいちょう
意味
人間は、知性や精神性を備えた存在として、あらゆる生き物・万物の中で最も優れた存在である、という考えを表す言葉。「霊長」は、霊妙な知恵を持つ最も長たる者という意味である。人間の尊厳や能力を強調する際に用いる。
由来
中国の古典『書経(しょきょう)』の「泰誓上(たいせいじょう)」にある「惟人万物之霊(ただひと ばんぶつの れい)」を出典とする。これが日本で「人は万物の霊長」として定着した。『書経』は古代中国の文献だが、各篇の成立時期や真偽には議論があり、厳密な年代は不明である。
備考
現代では、人間を自然や他の生物より優位に置く人間中心主義的な表現として、批判的な文脈で使われることもある。「霊長類」の「霊長」とは本来の意味・用法が異なる。
例文
- 科学技術を発展させてきた人間は万物の霊長だという見方もある。
- 人は万物の霊長なのだから、自然を守る責任も負っている。
- 「人は万物の霊長」という考え方を、彼は人間中心主義だとして批判した。