人間は万物の尺度である
読み方:にんげん は ばんぶつ の しゃくど である
意味
人間が物事の価値・真偽・重要さを判断する基準であり、物事の見え方や評価は、それを受け取る人間によって決まるという考え。一般には、人間を中心に世界を捉える人間中心主義や、価値判断の相対性を表す言葉として用いられる。
由来
古代ギリシアのソフィストであるプロタゴラス(紀元前5世紀ごろ)の思想に由来する。プラトンの対話篇『テアイテトス』(紀元前369年ごろ成立とされる)に、「人間は万物の尺度である」として伝えられている。原意は、物事がどう見えるか・どう感じられるかは、それを認識する人によって異なるという認識の相対性を示すものとされる。
備考
古代ギリシア哲学に由来する定型的な警句。単純な「人間中心主義」だけでなく、認識や価値判断は人によって異なるという相対主義的な文脈でも使われる。
例文
- 利用者の感じ方を最優先して設計を見直すのは、「人間は万物の尺度である」という考え方に通じる。
- 美の基準は時代や文化、個人によって変わる。人間は万物の尺度である、という言葉を思わせる例だ。
- 彼は、人間は万物の尺度であるという立場から、絶対的な価値基準を安易に認めなかった。
分類
類義語
- 人は万物の尺度である
- 人間が万物の尺度である
- 人間中心主義
対義語
- 真理は人によらない
- 客観的真理