人間は考える葦である
読み方:にんげん は かんがえる あし で ある
意味
人間は自然の力の前では葦のように弱く、簡単に傷つき滅びうる存在である。しかし、自分の弱さや死について考え、理解しようとする精神・理性を持つ点に、人間の尊厳と偉大さがあるという意味。
由来
17世紀フランスの思想家ブレーズ・パスカルの遺稿集『パンセ』にある言葉に由来する。原文は「人間は一本の葦にすぎない。自然の中で最も弱いものだ。しかし、それは考える葦である」という趣旨である。『パンセ』はパスカルの死後、1670年に初版が刊行された。
備考
「葦」は水辺に生える細く弱い植物。人間の肉体的な弱さと、思考する精神の強さを対比した表現である。単に「人間は知能が高い」という意味に限定せず、弱さの自覚を含む言葉として用いる。
例文
- 巨大な災害の前では人は無力だが、対策を考え未来へ備える。まさに人間は考える葦である。
- 失敗しても、その原因を振り返って次に生かせるところに、人間は考える葦であることの価値がある。
- 科学技術が進歩しても、自分たちがどう生きるべきかを問い続ける人間は考える葦である。
分類
類義語
- 人間は考える存在である
- 人間は理性的動物である
- 人間は社会的動物である