京の夢大坂の夢
読み方:きょう の ゆめ おおさか の ゆめ
意味
京都と大坂は地理的には近くても、土地柄・風俗・人々の気質や考え方は異なるため、抱く願いや思惑もそれぞれ違うということ。転じて、人によって考え方や好み、目指すところは一様ではないことのたとえ。
由来
近接する京都と大坂の土地柄の違いを、「夢」という語で印象的に表したことばとされる。公家文化・町人文化など、両都市の生活や気風の差を背景として生まれたと考えられる。江戸時代に成立・流布した上方いろはかるたの「き」の札として知られるが、特定の作者・初出年・文献は未詳。
備考
「大坂」は江戸時代に多く用いられた表記で、現代では「大阪」とも書く。京都・大阪の人々を実際に一律に評価する語ではなく、土地柄や考え方の違いをいうたとえとして用いる。
別表記
- 京の夢大阪の夢
- 京の夢、大坂の夢
- 京の夢、大阪の夢
誤用・混同注意
- 京都の人と大阪の人が実際に眠って見る夢の内容を述べたことばだと解するのは不適切。土地柄や人ごとの考え・願いの違いをいうたとえである。
- 京都と大阪の優劣を決めることわざだとする解釈は誤り。
例文
- 同じ関西にある町でも商いの進め方には違いがある。まさに「京の夢大坂の夢」だ。
- 二人が同じ企画についてまったく別の案を出したのは、京の夢大坂の夢というように、目指すものが違ったからだろう。
- 地域の習慣を一律に考えてはいけない。京の夢大坂の夢ということわざもある。