一人虚を伝うれば万人実を伝う
読み方:いちにん きょを つたうれば ばんにん じつを つたう
意味
一人が事実でないことを言い広めると、多くの人に伝わるうちに、まるで事実であるかのように信じられ、広まってしまうということ。根拠のないうわさや誤情報の恐ろしさをいう。
由来
中国の戦国時代(紀元前5世紀〜紀元前221年)を扱う歴史書『戦国策』に見える句「一人伝虚、万人伝実」に由来するとされる。『戦国策』は前漢の劉向が紀元前1世紀ごろに編纂した書物で、この句が日本でもことわざとして定着した。
備考
日常会話よりも文章語・教訓的な表現として用いられる。SNS上のデマや風評被害について述べる際にも適したことわざである。
例文
- 根拠のない投稿でも拡散されれば、一人虚を伝うれば万人実を伝うという状態になりかねない。
- 彼の退職理由についての憶測は、一人虚を伝うれば万人実を伝うように、いつの間にか事実として語られていた。
- 報道に接するときは、一人虚を伝うれば万人実を伝うことを忘れず、情報源を確かめるべきだ。